八百祢です。
①②に続き新NISAに向けての考察をします。
①の記事
②の記事
3:何に投資するかRev.2
前回の記事ではS&P500、全世界株式、先進国株式の騰落率からパフォーマンスを比較してみました。
その結果、投資リターンは、S&P500>先進国株式>全世界株式になるのではないかと予想しました。
駄菓子菓子、識者の多くは全世界株式を推奨しています。
理由としては20年、30年と長期運用していく場合、各国の情勢や株式の時価総額は大きく変動するからだと思われます。
どの国がどれだけ成長するか分かる人なんていないし、相場から光の速さで退場しないコツは負けないことです。
クレディ・スイスで面白い資料を見つけましたのでリンクを貼っておきます。
Credit Suisse Global Investment Returns Yearbook 2018
一部の画像を抜粋させていただきます。
画像は1899年と2017年の世界株式の時価総額を比較したもので、1899年はイギリスが世界の4分の1を占めているのに対し、2017年はアメリカが世界の株式の半分を占めています。
1899年なんて俺たちのJAPANすらないw
もう一つ画像を抜粋させていただきます。
これは年代別にどの国の株式が、どれくらいの割合を占めていたかを示したグラフです。
1900年はイギリスが世界の25%を占めていましたが、1950年にはアメリカに押され、そのアメリカも1990年には俺たちのJAPANに押されています。
そして2000年代以降は再びアメリカが強くなり50%を占めています。
このグラフからわかることは、いつまでも勢いのいい国は無いということ。
最近の米国株ブームは2000年頃からアメリカが伸び続けているためだと思いますが、今後もアメリカが勢いを維持できるかどうかは誰にもわかりません。
もしかしたら次の勢いはインドかもしれないし、俺たちのJAPANかもしれません。
前述しましたが、相場に長く居続けるコツは負けないことです。
全世界株式へ投資することは爆発的な利益を得ることはありませんが、負けにくい方法であると思います。
インデックス投資の父と言われるジョン・ボーグル氏の言葉をご紹介します。
とにかく株式市場を全部買え。
一度株を買ったら株式市場というカジノから離れて、そのまま放っておきなさい。
市場全体が入っているポートフォリオを永遠に持てば良い。
インデックスファンドの役目はまさにそれだ。
この投資哲学はシンプルで洗練されているうえに、ベースとなる数式は否定のしようがない。
しかし、この規律を守ることは簡単ではない。
本当の意味でのインデックス投資は全世界への分散投資だと言われています。
アメリカのみを買うのはアメリカに集中投資しているのと同じですから、厳密な分散という意味では違うのだと思います。
S&P500を買うことを否定するわけではありませんが、まぁ、こんな意見もあるんだなぁ、くらいに思っておいてください。
※注
この考察はボクならどうするか?の考察なので、異論は認めます。
また、投資は自己責任でお願いします。