八百祢です。
Yahooの記事に「いしだ壱成の「うつ病」体験に名倉潤も共感」の記事がありましたので、ボクもうつ病記を書いてみようと思います。
ボクがうつ病になったのは、心気症になってからです。
心気症
身体疾患がないにもかかわらず、ちょっとした身体的不調に対して自分が重篤な病気にかかる(かかっている)のではないかと恐れたり、
ボクの場合は坐骨神経痛になったのが引き金でしたね。
坐骨神経痛は明確な原因がわからない痛みで、いろいろ調べてしまいました。
そこには、内臓疾患から来ているとか、ガンがあるとか書いてあるんですよ。
ボクは怖くなってしまい、内科や整形外科に行って検査して貰っていました。
でも原因がわからないと言うか、異常ナシなんですよ。
普通なら「あ、異常なしなんだ」って思うのでしょうけど、ボクは「この医者はボクの異常を見つけられない」って思っちゃったんです。
そうなるとドクターショッピングの始まりです。
精神的・身体的な問題に対して、医療機関を次々と、あるいは同時に受診すること。
とにかくあちこちの病院に行きまして、歯医者、耳鼻科まで行きましたよ。
ボクの様子がおかしいことに気が付いた両親の勧めで、心療内科を受診しました。
そこで初めて心気症と言う病名が付いたのですが、とても安心したのを覚えています。
あ、ボクの異常をわかってくれる先生が居たって思ったんです。
そこから投薬治療をして今に至ります。
うつ病と診断される前、まだ精神的に不安定だったころは、友人に助けられました。
とにかく不安でしょうがなかったボクは、友人に相談し話を聞いてもらっていました。
失礼ながら友人はそんなに頭がいい方ではなかったので、ボクの話を聞いてくれるだけで何も言ってくれませんでしたが、それで助かったように思います。
そこで「がんばれ」とか言われてたら死んでたかもしれないなぁ。
その友人はボクの気を紛らわせるのにアチコチ遊びに誘ってくれたり、好きな車の話をしてくれて、病気のことを忘れさせてくれました。
両親も温泉に連れていってくれたりして気分転換をさせてくれました。
心療内科で投薬治療をするにしたがって、だんだんと自分を冷静に見れるようになりました。
・うつ病は誰にでもなる恐れがあること。
・治療には時間がかかること。
・薬は気分を落ち着けるためのモノで、根本的な解決にはならないこと。
薬の件は心療内科の先生に言われたんですけどね(ι´ェ`)
最終的には本人が「大丈夫」って思わないと症状が改善しないんだって。
大丈夫って思える手助けをしてくれるのが抗うつ剤のような薬です。
投薬治療を始めたばかりのころは効果が出ずに、薬を増やしてほしいと先生にお願いしたことがあります。
先生は「今の薬でゆっくりだけど症状は改善していくから」って言われて、安心した覚えがあります。
薬を増やしまくっても症状改善にはならないのだそうです。
中には大量の薬を出しちゃう心療内科の先生もいるらしいのですが、薬漬けになっちゃうと大変です。
そういう意味ではイイ先生に巡り合ったなぁって思っています。
うつ病になって15年以上になりますが、今でも年に2-3回ほど焦燥感に襲われたりすることもあります。
完全に治ったわけではありませんし、おそらく治ることもないのでしょう。
これからも上手に付き合っていこうと思います。