日本経済について私なりの考察を入れて語ろうと思います。
アベノミクスはもう死語になってしまいましたかね。
大胆な金融政策、機動的な財政政策、民間投資を喚起する成長戦略。
これがアベノミクス3本の矢です。
これを行うことにより、トリクルダウンが起こることを狙っていました。
トリクルダウンとは「富める者が富めば、貧しい者にも自然に富が滴り落ちる」と言う理論
図にするとコレ。
平均株価や求人倍率などを総合的に考えると、大企業や裕福層はその恩恵を受けていますね。
さて、ここで問題なのは中間層や庶民層です。
実感としてどうですか?
恩恵を受けていますか?
たぶん、ほとんどの人が恩恵を受けていないと答えると思います。
つまり、アベノミクスは効果がなかった、と言う結論になってるわけですね。
私もちょっと前までは同じように考えていました。
でも、トリクルダウンは起きていたんですよ。
日本国内ではなく、国外でね。
どういうことかって言うと、大企業の製造拠点は国外にあります。
大企業が潤い、それを国外の製造拠点に発注する。
国外でトリクルダウンが起きる、と言うわけです。
ユニクロを例に挙げると、生産拠点のあるカンボジアやベトナムで、トリクルダウンの恩恵を受けた人が多数います。
グローバル経済とはよく言ったもんで、世界規模で考えないとダメなんですね。
日本の製造業がトリクルダウンの恩恵を受けるためには、賃金の安い諸外国と争わないといけない。
悔しいけど悲しいけど、日本の製造業が復活するのは難しいのかな。